まっちゃんの山すがら〜遙かなる分水嶺〜

分水嶺トレイルの出場、完走を毎年目指すことを目標にしています。山岳縦走でのパフォーマンスアップを終局的な目標としてトレーニングとしてやウルトラマラソンやマラソンを走っています。

腸脛靭帯炎と足底筋膜炎とBORN TO RUN

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腸脛靭帯炎と足底筋膜炎を繰り返す

腸脛靭帯炎

今では100km以上走ったりしていますが、私が腸脛靭帯炎を発症したのが27歳の時、忘れもしないフルマラソンの40km地点でした。サブ3を目指して練習量も多くして、若さに任せて走り方など考えずに走っていた頃です。シューズはターサーJAPANを履いていました。
40km地点で2時間45分ちょっと、もうサブ3は目の前だ!と思って最後の力を振り絞って加速しようとした時、左脚の外側がビクッと痙攣したようになり痛みで歩くこともできなくなってしまいました。
道端に座り込んで、どんどん抜かれて行きますがサブ3ギリギリの戦いをしているランナーからは当たり前ですが声すらかけられることもなく情けなく30分くらい動けずそのまま涙のリタイア、1ヶ月しても2ヶ月しても少し走るだけで痛みが出てそのままランニングもやめてしまいました。

足底筋膜炎

再び走り始めたのが5年後の33歳、やはりこの時も10km走れるかどうかで腸脛靭帯炎や新たに起こった足底筋膜炎を繰り返していました。
新たに加わった足底筋膜炎は最初は朝起きた時の数歩が痛いだけで走れてしまうのに、だんだん数歩が数十歩になり、1時間になり、歩けないことは生物が歩くということを否定され、しいては生きていることを否定されるような錯覚に陥ってしまうような痛みでした。休むと軽快→また走り始めると痛むといった繰り返しでラン人生の中で最も辛い4年間を過ごしました。当然、ブログなんて書く気もなし、他の走る人にも全く興味を持てませんでした。
そんな痛みを繰り返しつつ4年、走っても5kmが良いところで体力も目に見えて落ちてきた時に出会ったのがこの本です。

BORN TO RUNって?

訳すと「走るために生まれた」というこの本。
読んだ方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

この冒険は、たったひとつの疑問からはじまった。「どうして私の足は走ると痛むのか?」その答えを探すなかでクリストファー・マクドゥーガルは世界でもっとも偉大な長距離ランナー、タラウマラ族に行きつく。

というあらすじです。

私も何回も読ませていただきましたが、要約すると
「なぜ足が痛くなるのかという理由は踵着地だ、走る民族はワラーチという裸足に近いサンダル履いていて速いし脚も痛めない、だから近代科学技術によって作られた靴が悪い。裸足で(もしくは裸足に近いものを履いて)走ろう。そうすれば人間本来の自然な着地が身について脚が痛くなくなるぞ。」とつまりこういうことです。

裸足に近いものって?

あえて「モノ」と書かせてもらったのは、靴以外も含むからです。
いろいろ調べたところ裸足ランに近い感覚のモノは、

  1. Vibram ファイブフィンガーズ
  2. ルナサンダル
  3. きねや 無敵(ランニング足袋)
  4. 自作ワラーチ
  5. 裸足
  6. ALTRA(アルトラ)

とこんなところ。
全部試しましたがそれはのちのち。

ALTRAに行き着いたわけ

この頃は足に負担の少ない?トレイルを歩き&走り始め、モントレイル、メレルの軽量登山靴などを履いて歩いたり軽くジョグをしていました。
山歩きでは不思議と腸脛靭帯炎や足底筋膜炎は起こりませんでした。
多分、足に負担がかかるほどの負荷をかけずに歩いたりしていたからだと思います。
山では調子が良いのでまたレースに出たくなりムズムズして来ました。そこで選んだのがALTRA、最初に履いたのがローンピーク2.5というトレイルモデルの靴でこの靴が私のランニング生活の復活となったのでした。

ローンピーク2.5

ALTRAの2大特徴「ゼロドロップ」と「フットシェイプデザイン」

ALTRAの靴の全てが「ゼロドロップ」「フットシェイプデザイン」で作られています。
(ソールの厚さや素材、硬さ、アッパー素材はいろいろな種類があります。)

「ゼロドロップ」とはつま先部分とかかと部分の差が「0」であるということです。これにより踵着地をかなりの確率で回避することができます。
ちなみに以前私が履いていたターサーJAPANは10mm、前後で1cmの差があります。このドロップ差で人工的に前傾姿勢を作り出して、トップランナーは爆発的なスピードを生んでいるようです。(トップランナーは踵が厚くても踵からドン!ドン!なんて着地はしていないようで傾きを利用して前傾姿勢を作り下り坂のように体を傾け平地をフォア〜ミッドフットで走っています。もちろん踵から靴が減るなんて人はいないんじゃないかと思います。)
しかし私のようなファンランナーにはこの人工的な傾きは踵が先に地面についてしまうだけのもので、それに気づかず、踵にも吸収材が入っていて衝撃を緩和させてくれるんだ、と思っていました。これが腸脛靭帯炎や足底筋膜炎につながっていくのですが、、、。

少し話が逸れましたが「ゼロドロップ」が何をしてくれるかといったら、スピード域が低くても踵着地を無くしてくれる、というところでしょうか。
踵着地がなくなると自然とフォア〜ミッドフットになります。そして、フォア〜ミッドフットを助けてくれるのが「フットシェイプデザイン」つま先部分が開きやすく足のアーチの機能を本来のものにしてくれる技術です。この辺りはALTRAのホームページに詳しく解説してあるのでそちらを読んでいただければと思います。


フットシェイプデザインのアルトラの足の中と普通の靴の比較。

まあ、こうしてBORN TO RUNの影響を受けてALTRAにどハマりしていくのですが、、、。
その過程でだんだんと腸脛靭帯炎は縁遠い存在になって行きました。
(今でもドロップ差の大きな靴を履くと腸脛靭帯炎や足底筋膜炎を再発しそうないやーな感じになってきます。)

靴が悪いわけではない

私が思うに、ドロップ差の大きな靴が悪いのではなく、ドロップ差の大きな靴を履く実力のない自分自身にあるのだと思います。

正確な着地とスピードに見合った適切な筋力があればドロップ差の大きな靴は大きな武器となる可能性があります。

常に前傾姿勢が保てていれば、平地を下り坂のように走ることが出来るかもしれません。
しかし、前傾姿勢を保てなくなった瞬間から踵着地となり、例えれば下り坂を走るときにスピードを殺しながら後傾姿勢でブレーキをかけながら走るような感じになり、そのブレーキをかけている動きが腸脛靭帯炎や足底筋膜炎につながっていたのだと思います。

ALTRAの靴は正確な着地を身につける第一歩になるとともに、私のようなファンランナーのスピードも許容してくれて、踵着地を避けフォア〜ミッドフット着地に導いてくれる自然さがあると感じます。

ALTRAでも合う、合わない靴がありましたのでそれはのちのち。